第67代理事長 若月 要

基本理念(スローガン)
新風~恐れず、くじけず、とらわれず~
所信
はじめに
新津青年会議所は1965年に全国で116番目のLOMとして誕生して以来、66年の間、地域の皆様や協力団体の皆様と共に歩んでまいりました。今年度私達は諸先輩方により受け継がれた明るい豊かな社会を築き上げようという思いを胸に進んでまいります。
私にとっての新風とは、新体制による新たな人員の主導によって作られるものを指します。新たな見方、手法によって行われる会員活動は内部に新たな刺激となって次の活動への新たな活力となり、外部には既存にとらわれない自由さ、斬新さをアピールし、青年会議所の魅力を発信するといった良い影響をもたらします。「今年度は新しい手法が活かされていて良い事業だった。」と内外から感じていただけるように、少しでも変化のある事業の実施を目指します。例年通りの手法や以前の成功は貴重な情報であり、諸先輩方の意見はとても大事なものですが、私達はそれに頼り過ぎないよう知識、経験を継承した活動を行います。
今もなお続くコロナ禍、立て続けに起こる自然災害、緊迫する世界情勢など先行きの見えない混沌とした状況は、私達や地域に重く苦しい閉塞感にも似た悪い空気を作ります。私達新津青年会議所は今年度のスローガンのもと変化と失敗を恐れず、あらゆる困難にもくじけず、既存の概念、体制にとらわれず、地域のために何が出来るのかを追求し、人や地域に流れる悪い空気を吹き飛ばす新風となります。
地域の新たな魅力を発信する
秋葉区は歴史ある文化遺産、里山といった伝統的な面に注目が集まる一方で、既存にとらわれない新たな魅力を作る余地が多くある自由度の高い地域という見方も出来ます。秋葉区の名物となっている「にいつハロウィン仮装まつり」や「あきはなびまつり」など、秋葉区には新たな魅力を作り地域を盛り上げる人々がいる伝統と革新を併せ持った、可能性の溢れる地域でもあります。しかし、秋葉区も人口の流出、若者の地域への無関心が問題視されております。私達新津青年会議所は新たな魅力を地域の内外に発信し、さらに地域を盛り上げ、秋葉区の魅力を再認識出来るように取り組んでまいります。
青少年の新たな一歩を応援する
これまでも新津青年会議所では特に青少年の育成事業に力を入れてきました。青少年の成長、新たな一歩は個人にとどまらず彼らを取り巻く地域全体にとっても大事なものであります。しかし、新しいものを求めることは伝統的なことを疎かにすることと同義ではありません。温故知新という言葉があるように伝統を重んじながら、新しいものを求める姿勢が重要です。
新津青年会議所において、青少年育成に関わる伝統的な事業はわんぱく相撲です。昨今人々がデジタル化の恩恵を享受している裏で家族間、友人間でのコミュニケーションの不足、個人を偏重する思考、SNSを使っての誹謗中傷といったメディアの悪用など、青少年への諸問題が複雑に絡み合う中、相撲を通じて礼節、真剣勝負、思いやりの心を育み、新たな一歩を踏み出すことは、人と向き合うことの大切さを再認識させ、困難に立ち向かう強さ、礼節と優しさを持った心を学んでもらう機会となります。私達は事業を通じて青少年の新たなワンステップをサポートし、人や地域に活力をもたらし、そこに流れる悪い空気を吹き飛ばせるよう取り組んでまいります。
結びに
都心部でも地方都市でも、以前から若者の地域への無関心が問題視されていました。コロナ禍以降は人々の心に生活への不安から、他人への関心も減っている現状にあります。そのような中でも地域のために、人のために懸命に頑張っている人がいることを私達新津青年会議所が示すことで、地域や他人へ関心が持てない人々の心に少しでも関心が持てるように努めてまいります。
新風を吹かせるために新たなメンバーを呼び込むのは急務であります。私達は秋葉区で暮らす方や働く方の中から地域のために何かをしたい人、自分の中に大きな望みを持つ人、それを探す人を見つけ出し共に歩める仲間を増やしてまいります。
私達はいまの苦境にくじけず、今出来る事に全力で取り組み、次の世代にバトンタッチしていく大事な局面に立っていることを会員一人ひとりが自覚し、私達が住み暮らすこの地を駆け抜ける新風となれるように突き進んでまいります。
地域新風発信委員会
委員長 石津 邦幸
【基本方針】
はじめに当委員会の名前に入っている新風についてですが、理事長が新たな人員の主導による新たな見方、新たな手法による会員活動、その活動によってもたらされる内外への良い影響と定義しております。私は僭越ながら新津青年会議所に所属して2年目で委員長に任命していただきました。理事長所信や承った委員会名から私への期待感をひしひしと感じております。その期待を裏切ることなくむしろ期待を上回るような活動をしていく委員会にしてまいります。
私は委員会活動を通じて2つの目標を掲げます。1つ目は徐々に減少しているコミュニケーションを図る場を増やすこと。2つ目は秋葉区で生産しているおいしい農産物を多くの人達に伝えていくことです。
事業計画として年初に新年会を開催します。過去2年間の新年会はコロナウイルスの影響で2021年度は中止、2022年度には規模縮小を余儀なくされました。諸先輩方からも開催への期待の言葉も聞きました。今年こそはできうる限りの感染対策を施し、諸先輩方や相互に連携を図っている行政や他団体の皆様に理事長が掲げるスローガンや所信、両委員会の事業計画や新体制の意気込みを披露する場を設えます。
そして地域の方々を主として年齢や性別の垣根を越えて楽しみながらコミュニケーションが図れる対外事業を他団体と協力して企画・実施します。この事業では農業関連施設を活用し、参加者には地元で採れた農産物を再認識できるようにしてまいります。この事業を通じて新風を吹かせ新津青年会議所が地域の魅力の一部として感じてもらえるようにして活動してまいります。会員拡大についても活動しているメンバーが事業を楽しんで参加している姿を多くの人に見てもらうことが会員拡大につながると思っております。そのために綿密な事業の構築やメンバーでの情報の共有をしてまいります。
また、青年会議所の重要決定機関である総会を年3回設え、共通理解を深めてまいります。
以上の活動を委員会全員で計画し、全力で取り組んで参ります。正直、私はノウハウもなくまだ不安をたくさん抱えています。しかしながら1年間委員会のメンバーとして活動する中で頼りになる先輩方のリーダーシップを見てきました。いざとなったら先輩方が私の背中を押してくれると確信しています。だからこそ失敗を恐れず、今の自分しかできない事業をして地域と人間の魅力を多くの方々に伝えてまいります。
ワンステップサポート委員会
委員長 宮腰 和也
青年会議所の使命である、明るい豊かな社会を実現するためには、人財が不可欠と確信しております。私が思う明るく豊かな社会とは、個々が自己肯定ではなく自己受容し、研鑽して他者貢献する社会です。他者貢献することでしか、人は本当の意味で幸せを感じられないそうです。幸せな人が多い社会が、明るく豊かな社会であるとそう信じています。
他者貢献をするには、人財にならなくてはなりません。人財になるには、「できないこと」が「できる」ようになることです。自分の得意な「できる」ことで他者貢献し幸せになる。その輪が広がることで豊かな社会は達成できると信じています。
何かが「できる」ようになるには、自ら挑戦し行動して失敗を繰り返しながら成長することが不可欠です。しかし、昨今自ら挑戦し行動する人を行動しない人が批判することが多くみられ、良きリーダー、人財が育つ機会が減っているのではないでしょうか。それは批判している人自身が、幸せではないから起こることだと考えています。不平不満を言っている対象(「時代」「社会」「会社」「組織」)に、自分自身も属している一部であることを忘れてはならないのではないでしょうか。自己受容をして初めて自身が成長するスタートラインに立てると確信しております。
当委員会が担当する「わんぱく相撲」は、まわしだけで自らを飾るものはなく、土俵には相手と二人、誰も助けてくれる人はいません。その土俵で真剣勝負をし、自身の今の強さ弱さ等の能力、嬉しさ悔しさ怒り等の感情を知るきっかけとなります。当委員会は、青少年が現状を知るきっかけ、自己受容するきっかけを「わんぱく相撲」で実践し人財になるためのワンステップをサポートします。
また、先輩方が再興された「阿賀野川あきはなびまつり」の事業と学生を結び付け学校や家庭では教わることができない他者貢献の原体験を経験できる事業を地域諸団体と連携し実施します。
そして対内事業として年度末には、他者貢献を実践し続けてこられた卒業会員へ感謝を伝える場、次年度への結束力を深める場を設えます。
自分がいつ死ぬかなんて分からない。瞬間、瞬間を点で頑張り、他者貢献し続け明るく豊かな社会の実現に向け挑戦します。自ら行動することで、風を起こし、世の中に蔓延する批判や、不平不満を吹き飛ばします。