第69代理事長 清水 優一
基本理念(スローガン)
AKIHAを愛でる
~シビックプライドを持ち、共に地域を沸かそう~
所信
【はじめに】
10年前、私は結婚を機に知り合いが誰一人いない中、新潟市秋葉区で新しい人生を始めました。仕事の性質上、人との関りが不可欠な業種のため知り合いを増やすことを目的に、当時の新津青年会議所のドアを自ら叩いたところから私のJCライフがスタートしました。
県外出身者でまちのことも全くわからない私を、当時の先輩方は温かく迎え入れてくださり、理事メンバーや出向など様々な挑戦する機会をいただけたことで成長に繋げることができ、その中で地域に対して愛着も生まれました。活動の中で青年会議所に対して考え方が明確になった大きなきっかけは第一子が誕生したときでした。「この子が育つまちを誇りに思えるように」と強く思い、この考えを念頭におき今日までJC活動を行ってきました。今思うと私の中でのシビックプライドの芽生えはこのときでした。
シビックプライドとは、まちに対する住民の誇りや愛着を示す言葉です。私はこの地域に関わる方々が「秋葉区で子育てしたい」「秋葉区に家を建てたい」「秋葉区っていいよね」などのプラスのイメージを持ち、郷土愛よりもさらに深化させた形で、メンバーをはじめ地域の方々自らが主体的にまちをよくするため取り組みを行えるような一年にして参ります。
これまでにも我々JCI新津の先輩方は、地域の歌として「あなたに出逢えたこの町で~にいつのうた~」を生み出し地域の小学校で歌い継がれ、JR新津駅の発着メロディとして愛される形で生活の一部に溶け込んでおります。また中断していた花火大会を「阿賀野川あきはなびまつり」として復活させ、今日では秋葉区の秋の風物詩となり10,000人規模の来場があります。上記のようにJCI新津から主体的に運営に参加する地域の方々にバトンを引き渡した事業が沢山あります。
昨年度はワンチーム事業として数年前に「にいつ夏まつり」から姿を消してしまった露店を堀出神社の境内で復活させ、AKIHA-Be ONE直訳で「秋葉区一つになれ」の想いのもと、1,000基を超える提灯で織りなしたトンネルは多くの方に感動を与えました。新しく生まれた本事業もシビックプライドを芽生えさせることができるツールとして昇華させる可能性がたくさんあります。例えば、地域の方々にシンボルとしてSNSで発信してもらうことや進んで協賛し事業を応援することなど、こちらも主体的に活動に参加してもらいAKIHAを愛でていただくことで、地域が潜在的に抱える問題に対して打開するためのきっかけとしたいと考えます。
【ニーズをつかみ変化を起こす】
地域の未来を輝かせる希望は、この地に住まう子どもたちであり、幼少期経験した様々な事柄がその後の人生でも影響をあたえます。その一助として38年前から青少年育成事業としてわんぱく相撲を行い、多くの子どもたちに体格の大小関係なく相手に挑戦する勇気や勝負の中で相手を敬う姿勢を相撲道を通して学んでもらいました。あきは場所をきっかけに本格的に相撲に取り組んだ結果、県大会を経て男女ともに全国大会にわんぱく力士を排出する段階にまで成長し、子どもたちの可能性を広げることができました。昨年度は私自身が委員長として過去最多の参加者を集めました。しかし相撲連盟に所属している子を除くと出場資格があるにも関わらず県大会以降に進むことを希望した参加者はわずか1名と課題が残る結果となりました。この部分に関しては単に参加者数を集めれば事業として成り立つと、私自身が本質の部分でニーズのとらえ方を誤ったため、我々の自己肯定感高めるだけの結果になってしまったのではないかと考えます。継続事業は、なぜ現在も通例で行っているか背景を今一度考えて、時代に即した形に変化させ、地域のニーズをしっかりと読み解き、それに応える事業を行いたいと考えます。
【自然災害への意識を高めて率先して動く】
昨年1月1日に発生した能登半島地震では我々が生活する新潟市内も甚大な被害が出ました。災害発生後、社会福祉協議会によるボランティアセンターが立ち上がり、協定を結んでいる新潟市内4LOM、JCI新潟・JCIにいがた北・JCI白根と我々JCI新津でメンバーを出し合い復旧活動を行いました。私は当時災害担当として現地に何度か訪れましたが、同じ市内に甚大な被害があったにも関わらずメンバーの参加が著しく少なく、災害に対して意識の低さを痛感しました。地震以外にも全国各地で災害クラスの豪雨など頻繁に起こっております。秋葉区も阿賀野川と信濃川という大きな河川で挟まれ、いつ大きな水害が発生するかわからない状況です。しかし万一の際に現状のメンバーの意識では、協定を結んでいる社会福祉協議会から求められる支援をJCI新津として実行することが非常に厳しく感じます。災害を食い止めることは極めて困難ですが、災害を出さないようにする「防災」と災害を極力小さくする「減災」のための知識や備えを準備することは重要です。より当事者意識をもって動ける組織となり、地域の方々が安心して暮らせるまちづくりに取り組んで参ります。
【真剣に取り組み仲間を増やす】
今、我々新津青年会議所において早急に取り組まなければならない課題はメンバーの拡大と育成です。このまま会員が増えなければあと数年後にはJCI新津は間違いなく消えてしまいます。今のまま単純に声をかけても簡単には仲間は増えません。まず我々自身が一緒に活動したいと思われるように、メンバーそれぞれが魅力的な人間に成長していく必要があります。青年会議所における魅力的な人間とは何か。自分の限界に線を引かないで失敗を恐れず挑戦することです。そこに成長が生まれ、他のメンバーからも会員候補者からも貴方は眩しい存在になるでしょう。そして自らもそこに身を置きたいと思う仲間は増え、感化され熱量を持つことでJCI新津全体が盛り上がる原動力になります。
【結び】
メンバーそれぞれ異なった生活を送る中、仕事や家族との大切な時間を割いて理事会・委員会・出向とJC活動をおこないます。仲がよい、悪いそれぞれ相性もあります。その中で本年度のスローガン「AKIHAを愛でる」を軸に同じ方向を向きましょう。活動の中で個々の強みを生かし、弱みを補うことで相互を理解することができ、そこに信頼と友情が生まれ一枚岩となった地域を愛する強い組織に、我々はなります。今年どう動くかによってJCI新津の今後が大きく変わる大事な一年間です。シビックプライドを持ち、共に地域を沸かそう。
まちの交流委員会
委員長 横山 喜規
【基本方針】
私は2014年度に新津青年会議所に入会させていただきました。この10年間に様々な役職を全うして参りました。2025年度は3度目となる委員長を仰せつかり、諸々考えるところがありましたが理事長とは同期入会であり、共に活動してきた同志でもあることから引き受けることにしました。青年会議所最後の年に委員長として理事長の想いを汲み委員会メンバーと共にシビックプライドを持って活動をして参ります。
まちの交流委員会では「交流促進事業」「防災意識向上事業」の2つの案件をお預かりしました。交流促進事業では、わんぱく相撲あきは場所を開催致します。継続事業のわんぱく相撲あきは場所は、37回の歴史があり多くの子供たちが参加し、本事業から「他者への思いやりや礼儀を学ぶことが出来た」などの良い報告がなされています。本年度も他者への思いやりや礼節を学び、目標に向かって諦めずに挑戦する心を育むことが出来るよう取り組んで参ります。また、わんぱく相撲は県大会、全国大会がある事業です。新津青年会議所だけでの活動は難しく、関係諸団体や保護者の協力も必要です。そして主体団体としてリーダーシップを発揮し、率先して動くことが我々青年会議所メンバーには必要です。関係諸団体との連携、事前の準備を怠ることなく、委員会メンバーが一丸となり第38回わんぱく相撲あきは場所を成功に導きます。
もう一つの「防災意識向上事業」については、理事長所信にもあるように各地で自然災害が頻繁に発生しております。我々の活動拠点や近くの地域でいつどんな災害が起きるかわかりません。在籍年数が短いメンバーも増えてきており、災害発生時に青年会議所として、個人としてどのように行動をとるべきなのかを学ぶ機会が必要と考えます。わんぱく相撲でもそうですがこちらも社会福祉協議会や新潟ブロック協議会との連携も不可欠です。今一度当事者意識を持って防災意識向上を目的とした事業を展開して参ります。
最後に過去10年間の理事長のスローガンは私に大きく影響を与えています。それを引用させていただきます。私は青年会議所活動で数多くの人達と出会いました。事業や活動を通し、様々な経験もさせていただきました。辛い事、苦しい事もありましたがそれも全て宝だと気付くことができました。若い我らは一人ひとり輝く個性を持っていて、その輝く個性が調和し未来を創造して行動に移すことで新しい風が吹くと信じています。そしてより前に進むためには誰かのためにできることを追求し、その先に大輪の花を咲かせることもできます。志を同じうする者相集い力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会にツナグために、この1年間傍楽(はたらく)所存です。
総務委員会
委員長 竹石 夏美
【基本方針】
私は、秋葉区で生まれ育ち38年になりますが秋葉区の魅力を聞かれた時にすぐに答えることができませんでした。そんな自分が恥ずかしくなると同時に秋葉区の魅力を知りたい気持ちが強くなり昨年、新津青年会議所に入会しました。今年度の清水理事長のスローガン「AKIHAを愛でる」シビックプライドの言葉のように自分たちの住むまちをより良いものにし、住民の誇りや愛着を大切にして地域社会に貢献すべきだと考えます。それぞれ全く違う仕事や立場の青年が集まり、より良い社会作りを目指します。青年だからこその行動力、青年会議所の存在意義がそこにあるのだと感じます。
地域に対して同じ想いを持ち、同じベクトルで展開していく中、活発で有益な意見交換ができる場として、限られた時間をより有効的に、より精度の高い理事会・総会の開催を目指します。
さらに例年開催される新年会及び卒業式で、会員一人ひとりが礼節をわきまえ凛として振舞うことで一体感を生み組織が最大限に機能することで繋がります。また、おもてなしの心で臨みます。
会員拡大については、より多くの人に一歩を踏み出してもらえるように総務は組織の土台となるので、新津青年会議所をより広く、そして効果的に周知できるようなに努めます。
最後に、秋葉区で同じ時間を青年会議所で過ごす素晴らしいご縁に感謝しています。またその中で与えていただいた責任ある委員長という立場ですが、私一人では何もできません。皆さんのご協力、ご指導のもと精一杯力を尽くし、共に成長していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まちの魅力発信委員会
実行委員長 村田 有生
私は、令和6年1月より、38歳にして遅まきながら新津青年会議所に入会しました。東区の出身であるため秋葉区に対する知識をほとんど持たない状況での入会でありましたが、メンバーに支えて頂き今日まで活動をすることができました。
1年間に渡って青年会議所の活動に携わらせて頂き、地域の課題解決のため、青年会議所が担う地域の役割を体感することができました。この体験は、今後の人生において、何事にも代えがたい経験となるものと確信しております。この経験を更に秋葉区の課題解決へ繋げるため、このたび、まちの魅力発信委員会委員長の役職を拝命させて頂くこととなりました。
全国的に少子高齢化、人口減少が叫ばれる世の中となり、秋葉区も例外ではなく令和6年1月より令和6年8月末時点までの8か月で400名以上も人口が減少しており、その流れが止まる様子がありません。このような中において秋葉区という街の良いところを積極的に発信し、秋葉区という街の持つ魅力を知ってもらうこと、秋葉区という街がいかに住みやすい街であるかを発信する活動を展開します。定住人口、交流人口を増大させる上で、大変重要な活動になるものと考えております。
上記の秋葉区の魅力を発信するため、SNS等各種ネット媒体を利用し、すでに存在している秋葉区の魅力発信、地域の他団体や住民の方々から情報提供を頂き、魅力の掘り起こし活動に取り組んでいきたいと考えております。
また、昨年度成功裏に終了したAKIHA-Be ONEは、祭礼露店を復活したことで、団体・個人を問わず令和7年度以降の開催への期待や支援希望の声を頂きました。地域の皆様と持続可能なイベントへの一歩を踏み出せたと感じており、今年度も委員会メンバーと協力をして、地域の皆様と取り組んでいきます。
今年度は、早いようで私の青年会議所での活動の最終年となります。青年会議所の目的、存在意義を自ら体現し、次世代へ繋げていけるように全身全霊をもって各事業に取り組んで参る所存です。
1年間よろしくお願いいたします。